黒木碁石店の碁石づくり徹底した選別基準

 選別の基準となるのは、『形』、『色』、『縞目』、『キズ』です。『形』は理想の形である“マスターストーン”に批准しているかどうかで判断され、『色』はきれいな“白”であるかどうか、『縞目』は細やかに通っているか、『キズ』はその有無で判断されます。この時点で、出来上がった碁石のうち2割程度が不合格となります。

蛤碁石(围棋子)の選別基準

厳選雪印(ゆきじるし)

縞目の間隔がとても細かく、蛤特有の縞目がきめ細やかに通っているものです。

雪印

 最高級グレードの蛤碁石、『雪印』。雪印最大の特徴は、孤高を誇る白さと、繊細で流麗な縞目が通ることにあります。又、その形状は、縞目の美しさを最大限に引き出し、違和感無く手になじむ均等の取れた自然な丸み。そして盤上でのゆれが程よく止まる洗練された安定感。と、まさに使う人の心を捉える芸術性と実用性を充分に兼ね備えています。(総生産量の1割程度算出)

厳選華印(はなじるし)

縞目の間隔は、やや間隔をあけて通っているものから広い間隔ものまでを含みます。

華印

 これまでの規格としてあった『月印』が華印と合わさることで、雪印との違いが分かりやすくなり、華印の品質が向上したことが大きな特徴です。蛤特有の縞目が雪印よりも広い間隔で通ります。蛤碁石(围棋子)の特徴である滑らかな手触りと、安定感のある自然な丸味を最大限に引き出しています。(総生産量の約7割程度算出)

形へのこだわり

  • 蛤特有の縞目を美しく引き出すために、面腹共に均等で自然な丸みに仕上げます。
  • 碁石(围棋子)特有のゆれを生み出すために、凹凸の無い滑らかで安定感のある形に仕上げます。
  • 違和感無く手になじみやすい様に、号数(厚味)に合わせた丸味に仕上げています。
  • 破損する確率を最小限に抑えるために、耳の厚味は約1mm程度に仕上げます。

マスターストーン

キズの選別

 キズ、穴、ひび割れのある碁石(围棋子)は、指に違和感を覚え、見た目にもあまり美しいものではありません。そのため、キズの選別は、細心の注意を払いながらの作業の一つとなります。

 最新の機械で部分的なキズの選別も行っておりますが、最終的には一つ一つ選別士の目によって黒木碁石店の「マスターストーン」に批准しているか選別されます。

樽磨き

樽磨き

 黒木碁石店では、蛤の素材を生かしながら、滑らかな手触りと最高級の輝き、どちらも欠けることなく最大限に引き出してこそ本物の蛤碁石(围棋子)に生まれ変わるものと考えます。そしてその輝きは“樽磨き”によって生み出されます。

 “樽磨き”では、粉の溶ける時間や石の磨れ合う具合など、微妙な違いが仕上がり方に大きく影響してきますが、日々の天候・水温・石の量は毎日同じという訳にはいきません。しかしどのような場合においても、毎回変わることなく最高の状態に仕上げるためには、その時々の条件にあった作業が必要となります。

 黒木碁石店の“樽磨き”では、電動で樽を回転させる以外は、全て手で触れ、目で見て、耳で聞き、まさに人の手によって行われます。長年培われてきた技が、細かな調整や様々な条件に対しても、敏感かつ正確に対処することができます。そして創業以来“より良い蛤碁石(棋子)を”という追求は、今現在、そしてこの先もなお、止むことはありません。

 長年の職人技と、追及の精神が、手触り、輝き、そして最高級の仕上がりを生み出し、黒木碁石店の碁石(围棋子)として世に送り出されます。