美の逸品ギャラリー違い鷹家紋入り蒔絵碁盤・碁笥セット

美術工芸品

違い鷹家紋入り蒔絵碁盤・碁笥・セット

 この蒔絵の碁盤、碁笥に描かれているのは鷹の羽の紋です。

 古来より鷹は鳥の中でも特別な存在で、特に武家に人気が高く様々な家がこの鷹の羽の紋を使用していたようです。また“並び鷹の羽”“1つの鷹の羽”“足つき鷹の羽”と種類も豊富で、画像の紋は鷹の羽を交差させた、“違い鷹”の紋といいます。

 この家紋は有名なところでは、忠臣蔵の浅野内匠頭がこの家紋を用いています。明治維新に活躍した西郷隆盛家の家紋も、この違い鷹の家紋であり、当店黒木家も同じ家紋です。

 この碁盤、碁笥はかなり古いものですが経年の傷みがほとんどなく、骨董品としての価値の高いものです。金高蒔絵と言いまして漆の上に金が多く使われていて、芸術的価値の高いものです。これだけの蒔絵を製作できる職人は、高い技術力と優れた芸術感覚を持ったすごい職人だったと思われます。同じパターンの碁盤、碁笥がニューヨークのスミソニアン博物館に展示されていて、海外からも高い評価を得ています。

碁盤

碁笥

下の写真は豊臣秀吉と徳川家康が対局したという碁盤ですが、碁笥には徳川家の葵の紋と豊臣家の五七の桐の紋が描かれています。

豊臣秀吉と徳川家康が対局したという碁盤
豊臣秀吉と徳川家康が対局したという碁盤