榧は、ほどよい弾力性・美しい木目・色艶・芳香にいたるまで、碁盤材として最高の素材とされていますが、日本各地に分布している榧の中でも、九州・宮崎の日向榧が最も高級品とされています。
囲碁の歴史は非常に古く、中国では紀元前1100年前、日本でも大宝年間(701〜703年)の時代から楽しまれていたとも言われています。
それは、寒暖の差が比較的激しい・降雨量が多い・直射日光が強いといった木目を鮮明に出すための気候条件が整っていること。また、岩場で育つため生長度が低く年輪の目詰まりが良いというところになります。
各種タイトル戦にも使用されるなど、長時間打っても疲れにくく石を打つ音の響きは最高のものです。しかも永年使い込んでいくうちに渋い飴色の光沢を放ち、一段とその風格は増していきます。
しかし、碁盤材には樹齢200年から800年位の大樹しか使えないため、樹齢を重ねた榧の原木が少なくなってきている今、日向特産本蛤碁石と並んで、「まぼろし」の存在に近づきつつあります。
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